今朝、App Store Connect のステータス欄が緑色の「Ready for Distribution」に変わった。その一行をしばらく眺めていた。このノートではアーキテクチャも価格表も語らない——一度だけ、この道のりの話をさせてほしい。
クリスマス休暇のおもちゃから始まった
2024 年のクリスマス前、私は二週間の休みを取り、Cloudflare とあらゆる AI ツールを本気で触りまくって、YouTube の字幕・要約拡張機能を作り上げた。2025 年 1 月 16 日、それを初めて公開し「新年のささやかな贈り物」と呼んだ。そのときのインストール数は 22——全員、私が身近で強引にインストールさせた友人だった。
そこから、動き始めた。
- 2025.1.16初公開。インストール 22、すべて友人
- 2025.2.24GitHub に public roadmap を公開——ユーザーが挙げた issue をすべて追跡し、ライブ字幕の技術詳細を公開し、今後の計画は RFC で議論
- 2025.2.26著名な経済系配信者・游庭皓氏がライブ配信で「私が最もよく使うソフト——DeepSRT」と紹介
- 2025.3.12二か月足らずで、インストール数が一万を突破。48 件のレビューはほぼ全て五つ星
振り返れば、あの 2 月の roadmap が分水嶺だった。あの日から、このプロダクトは公開の眼差しの中で育ってきた。いま読んでいるこのノートも、同じ習慣の続きだ。
当時は API キーの提供すら不要——AI の費用はすべて、サーバー、プロキシプール、キャッシュ層の裏側で私たちが黙って負担していた。ユーザーに見えるのは、時間どおりに届く字幕だけ。
動いた。たくさんの人が使ってくれた。ありがとうと言ってくれる人もたくさんいた。だが私たちは知っていた。あのクラウド構成はプラットフォームのリスクシステムと猫とネズミのゲームをしていて、猫は常にこちらより大きい。直すたびに、次の故障が遠くないことを悟っていた。
作り直すという決断
今年、その決断をした。サーバーを全部消して、プロダクト全体を Mac ネイティブアプリに移す。あなたの IP、あなたのキー、あなたのマシン——仲介者がいなければ、仲介者の脆さもない。
書き直しの過程は想像以上に誠実だった。字幕がずれるなら、タイムラインの前提ごと壊して建て直した。モデルの世界が百花繚乱なら、選択権を丸ごとあなたに渡した。インターフェースは七つの言語を話す。外国語の動画を観る人たちは、もともといろんな言語を話しているからだ。これらの物語はすべて過去のノートにある——このアプリは公開の眼差しの中で育った。
審査という関門
リリース前のラストワンマイルは App Review だった。まずロボットに止められた。「なぜネットワークポートを監視するのか?」——それがこのアプリの魂だからだ。127.0.0.1 だけに束縛されたローカル API の上で、無料の Chrome 拡張機能が生きている。説明した。通してくれた。
次に人間のレビュアーがメインウインドウを閉じて、戻す方法がないことに気づいた。彼が正しかった。直した——ウインドウは今、メニューからも、Dock からも、どのディープリンクからも戻ってくる。審査は時に誠実な鏡だ。映し出された問題の一つ一つが、ユーザーが踏まずに済む穴になる。
三ラウンド、四日間、承認。
あなたへ
今日ストアに並んだ DeepSRT for Mac はこういうものだ。AI 要約、文字起こし、ずれないバイリンガルのライブ字幕。あなた自身のキー、あなたが選んだモデル、あなたが引いた予算の上限。サブスクなし、アカウントなし、サーバーなし。一度買えば、あなたのもの。
「アプリ経済の転換点」でこう書いた。コードを書き上げるのは文の前半にすぎず、維持し続けることこそがプロダクトだと。今日は前半の句点であり、後半の最初の一文字だ。
拡張機能の時代からいてくれたすべての人へ、ありがとう。マラソンが、正式に始まる。